PC遠隔操作事件の公判での片山祐輔被告についての記事があった。(東奥日報2014年11月28日)
ネットには彼の最終意見陳述の全文が載った。
「もし仮に、間違った無罪を獲得することに成功しても、一生心の中に矛盾をかかえて生きていかなくてはならず、ずっと心に闇をかかえたまま生きていく人生になっていたと思います。」
“心の闇”…。
誰にも知られずに生きていても、自分が知っていることから生まれる「闇」。
他人のせいにして、社会を恨んで、生い立ちを呪っている間は気づかないかもしれない。
あらゆる人を欺いて、そこに喜びを感じているときは知る必要がないだろう。
もし、これが彼流の裁判対策なら、もう一度欺かれることになる。
でも、これが本気なら、彼から学ぶことがたくさんある。
私たちはどういう態度を示すべきだろう。
警戒すべきか、寛容であるべきか。
不利益にならないことを優先するか、学ぶことを大切にするか…。