今年もあと二日を残すだけになりました。
26日から降った雪は積雪40センチを越えました。雪片づけに精を出さざるを得ないのですが、するといろいろな人に出会うものです。
プードル犬に服を着せて散歩させている女性。
ゆるゆるとポスティング作業中の中年女性。
愛想のいいバイクで配達中の郵便局員。
外にいる娘になにやら叫んでいる病気療養中のおばあさん。
車の屋根の雪を片付けず、車を動かして、振り落として走り去った中年男性。
一人暮らしの女性を気遣い、玄関先の雪を片付けてあげる近所の男性…。
わずか、2,3時間の雪片付けの間に、ドラマのいくつかのシーンを見る(ようだ)。
ちいさな地域にも、いろいろな人が生活している。欲があり、個性がある。
なぜ、人間はこんなに個性あるのだろうと思う。
そういえばと、思い出す。
蜂は、巣の中が高温になると幼虫が弱るので、羽で風を送って、温度を下げるという。
ところが、その風を送る仕事を、早めに着手する蜂と、ずいぶんあとになって出てくる蜂もいる。
働き者と怠け者だ。
でも、それでいいのだそうだ。
その「個性」、反応に対するグラデーションは、低い気温のときは送風が「弱」となり、高い気温のときは「強」となるからだ。「個性」が集合すると、別のレベルの機能を発揮するのだという。
人間も、この個性というものが、集団になるとなんかの機能を発揮するために生れてきたものではないだろうかと思えてくる。
もし、集団が自覚している利益や目的のためでなく。別の次元の何か。
別次元だから、どうしても語りきれず、つかみきれず、祈るしかなくなるのか。
そんなことを考えながら、雪片づけをしていた今日でした。
来年もよろしくお願いします。