なんとなくサンネット日記

2013年7月31日

好きだよ!魂の(ロックンロール)ロッカー

Filed under: つぶやき — toshio @ 11:01 AM

 

もうすぐ8月

もうすぐ8月

癒し、ヒーリング、いろいろなメソッド、資格が流行り。

世の変化はあまりにも速く、頼りなく 寄る辺ないからだろうか。

元気、自分らしさ、自然、その他、もろもろを取り戻す。

奪われてきた何かを、自分の手に取り戻す。

そして分かち合う。

 

謙虚で、仲が良く、明るい人々が生まれる。

SNSで「いいね」ボタンを押しあう。

新しい人間関係のなかで、新しい自分の人生が始まる。

 

でも、求めてきたものが手に入ったら、

再び、自分の手からこぼれていく風景をそっと想像する。

いつか、またあの時と同じようになるかもしれない…。

どこかに、不安が生まれる。

花が咲き終えたあとに、ちいさな種が残るように。

 

目を凝らせば、誰かが奪いに来るかもしれないというおびえが、ある。

「それは本物ではないよ」と告げる人とは会いたくない。

当たり前だ。

 

しかし、いままで十分、「私」は語りあってきただろうか。

時におきる対立に直面し、それを超えてきただろうか。

真実をごまかさなかっただろうか。

奥なる自分、家族、友人、多くの人々との間に、分かつための垣根をつくっていなかっただろうか。

 

自分を縛ってきたのは、実はその垣根かもしれない。

そう気づくときが来るのだろうか。

垣根の内側に、手に入れたものを保管しようとしていたのだろうと。

一生懸命だったのは、その垣根の世話だったり、

新しい装いの垣根をはりめぐらせる仕事だったかもしれない。

 

その手のことはずいぶんやりすぎた。

手に入れることではなく、手放すこと。

ならば、真実にたいして謙虚でありたいと思う。

 

もうどこにも行く必要がない。

どこかの誰かになる必要もない。これを求めていたのだから。

真実はそばにある。それは私のハートそのもの。

 

――彼は大昔の人のことを話し合始めた。かつて人間はもっと直接的な形で、何をしたらよいのかということもそのための最善の方法も理解していたという。ところが、あまりうまくやりすぎたおかげで、人間に自意識が芽生え、その結果ふだん行う行動について予言したり計画を立てたりできるという感情を持つようになったのだ。こうして“自我”という概念が生まれた。この個的な“自我”が、人間の行動の質や範囲に命令を下しはじめたのである――(p190-191、『沈黙の力』、カルロス・カスタネダ、1987年、真崎義博訳、1990年、二見書房)

 

https://www.facebook.com/arthurhollands…すてきな言葉と出会いました。紹介していただき、ありがとうございました。)

2013年7月3日

助けてもらう

Filed under: つぶやき — toshio @ 12:11 PM
雨上がりのラベンダー

今年も咲きました

村上春樹の『ノルウェーの森』をまた読んでいるわ。

ぼくも、ずいぶん前に読んだけど、あまり感動はなかったと思うよ。なんか味気なかったという記憶くらいかな。

京都の山奥にある、精神科の療養所が出てくるのよ。それが治療共同体的なのよね。ぜんぜん覚えていなかったわ。

うーん。精神科の病院…かすかにおぼえているような…。

阿美寮という、その療養所のルールがおもしろいの。ちょっと、読んでいい?

いいよ。

療養所で7年過ごしているレイコさんと会う場面よ。20歳の僕は、療養所に入った直子をたずねていく。レイコさんが僕に療養所のことを説明してくれるの。

 

昔は建物もあそこしかなくて、あそこに患者をあつめてグループ療養してたの。つまりどうしてそういうこと始めたかというとね、その人の息子さんがやはり精神病の傾向があって、ある専門家がその人にグループ療養を勧めたわけ。人里はなれたところでみんなで助け合いながら肉体労働をして暮らし、そこに医者が加わってアドバイスし、状況をチェックすることによってある種の病いを治癒することが可能だというのがその医者の理論だったの…

…もちろん万病に効くってわけでもないし、よくならない人も沢山いるわよ。でも、他では駄目だった人がずいぶんよくなって回復して出て行ったのよ。ここのいちばん良いところはね、みんなが助け合うことなの。みんなが不完全だということを知っているから、お互いを助け合おうとするの…

…だからここでは私たちはみんな平等なの。患者もスタッフも、そしてあなたもよ。あなただってここにいる間は私達の一員なんだから、私はあなたを助けるし、あなたも私を助けるのよ…あなたは直子を助けるし、直子はあなたを助けるの

「僕はどうすればいいんですか、具体的に?」

「まず第一に相手を助けたいと思うこと。そして自分も誰かに助けてもらわなくてはならないのだと思うこと。第二に正直になること。嘘をついたり、物事をとり繕ったり、都合の悪いことを胡麻化したりしないこと。それだけでいいのよ」

「努力します」僕は言った。

 

1980年代に治療共同体について、村上春樹がこんなふうによく考えられたもんだな…。助け合うという関係を信じること、そして自分を信じること、そしてそういう世界をつくることができると信じること…かな。

そうね。そしてそれをしっかり決断するということかしら。

そのどれかが欠けても、残念な、ときには残酷な結果になるかもしれないね。

でも、世界は、人類は、いろいろなスタイルでずっとそれを夢見てきたのかもしれないと思うのよ。(了)

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